序章
私は長い間、「ポンコツ」だと自分自身を責めてきました。新しい職場で始めるたびに、自分がどれだけポンコツかを説明しなければいけない。これは心に重く、特に優しい人や親切にしてくれる人たちに期待を裏切る形になることが多く、精神的にもきつい。
成果に見合わない努力
働けば働くほど負債が増え、成果も出ない。それだけでなく、「できる人」からは「できない奴」と見られ、「弱者支援」の方々からは「できる奴」とみなされ、誰にも助けてもらえない。
ADHDの現実
私はADHD(注意欠陥・多動性障害)が原因であることに気付き、障害者認定も受けました。しかし、それを言うと「ADHDを言い訳にするな」と批判されます。一方で、成功しているADHD持ちがいると、「見ろ、ADHDでも成功できるじゃないか」と言われる。
社会的なダブルスタンダード
働けば億稼げる成功したADHDと、働くと金と信用を失うADHDを、社会的には別のカテゴリーにしてほしいと強く感じています。状況や環境、個々の課題によって、同じ「ADHD」でも人それぞれであり、一緒くたに評価することは不公平です。
結論
私が求めているのは特別な配慮ではありません。ただ、社会全体がもう少し柔軟に、多様な個性や能力に対応できるようになれば、私たち「ポンコツ」ももう少し生きやすくなるのではないかと思います。