我々人間は、どの道を選ぶべきか、どちらがより価値があるかを決定するための直感を持っています。しかし、〇〇よりも〇〇が先だという主張をよく耳にします。また、〇〇にお金を使うよりも、〇〇に投資するほうが良いと言う意見もあります。しかし、私はこのような議論が苦手です。なぜなら、人間が決定する事柄に絶対的な優先順位が存在するわけではないからです。
それぞれの意見は、その人の価値観や信念に基づいています。私たち一人ひとりが独自の経験と視点を持っているため、全ての選択肢が全ての人にとって同等に有益であるわけではありません。私たちが見つけた解決策が必ずしも他の人にとって最適な解決策であるとは限らないのです。
事実、誰かにとって有益なことが誰かのために害となるケースは少なくありません。これが、私たちが代議制というシステムを採用している理由の一つです。私たちの代表として選出された議員たちは、社会の優先順位を決定する役割を担っています。彼らの意見が必ずしも全員に合致するわけではないかもしれませんが、それが民主制の本質なのです。
私たちの選挙の行使はこのような理由から重要なのです。それぞれの個々の意見が全体の方針に影響を与えるチャンスがあるからです。我々は自分たちの信じる道を選び、それに基づいて行動することで、自分たちの世界を形成することができます。
全てが優先順位という観念に縛られる必要はないのです。絶対的な答えは存在せず、すべては我々の選択によるもの。その選択は、誰もが尊重すべき個々の視点と経験に基づいています。そしてその選択こそが、我々がどのような社会を築き上げるかを決定します。