「僕気づいちゃったんだよね、古代の平安時代が現代の私たちと結構似ているという事に。そう、平安時代に大流行した感染症が、なんと平安京の貴族たちの生活を一変させていたんだ。信じられる?飛沫感染を避けるために社会的距離の取り方が変わり、現代で言うところのアクリル板に匹敵するものとして、御簾が人々の間に置かれたんだよ。会話する時にも扇を顔の前にかざして口を覆うようになったらしいし、直接話すよりも文書でやり取りすることが増えたってさ。
それから血液感染のリスクが怖くて、血を目の当たりにすることが怖くなったっていうのも面白いよね。そこで料理で生き物を直接殺すのは難しくなっちゃったけど、でも肉は食べたいし、毛皮の衣類も欲しいっていうから、結局動物を捕獲したり、肉を解体したり、毛皮を剥いで皮革製品を作ったりする仕事は外部の人に委託することになったんだ。
さらに、感染症の恐怖から血を見ることを避けるために、戦争も外部に委託することになったんだって。短期契約の侍を集めての戦争が始まるきっかけとなったらしいよ。
でもね、だんだんと感染症への恐怖心が薄れてくると、「死ぬときは死ぬ!それより経済だ!」っていう思考の若い武士たちが台頭してきて、彼らが政権を握るようになったんだ。
考えてみると、この平安時代の状況って現代にも共通する部分があると思わない?感染症への対応、社会の変化、そして政治的な動き。僕たちは過去から学び、それを未来に活かすことが大切だと思うんだ。どう思う?」