スターバックス。名だたる全世界に数多ある店舗の一つで、私がここを選んだ理由は何となく落ち着く雰囲気と、焼きたてのスコーンへの無性なる渇望に他ならない。その日は平穏な一日だった。ところが、私の隣の席に座った一団が、それを一変させた。
私がお気に入りのスコーンに一口かけようとした瞬間、彼らが鮮烈な話題を投げかけた。「現在の日本では、戦争に関連する仮定的な議論は敬遠されがちだよね」。その言葉に、私の手はスコーンの上で止まった。彼らは明らかにコミケ帰りの集団で、その手には数々の同人誌と、エネルギーに満ちた表情がありました。
彼らの話は次々と展開し、子供向けのアニメや特撮について、さらには仮面ライダーやウルトラマン、スーパー戦隊、プリキュアなどの作品が、社会問題や紛争の形態と解決策を教えているという、興味深い視点を述べていました。それらの作品が、子供たちにとって隠れた防衛教育ともなっているとの指摘。高齢者には理解されにくいかもしれないという彼らの視点に、思わず納得してしまいました。
まさか、スターバックスでこういった独特な議論に耳を傾ける日が来るとは。平穏な日常に刺激を与えてくれる、コミケ帰りの彼らの集団に感謝を。そして、スコーンを噛み締めると、それは一層味わい深く感じられたのでした。
