再び私は、図書館で星紙門と出会った。以前の戦国時代への冒険から数日後、今回は平安時代へと繋がる古書を手に入れたのだ。
表紙は緑色で、紫式部や清少納言が描かれ、周囲には桜の花びらが舞っていた。開くと、再び同じゆらぎを感じ、星紙門が現れた。
「今度は平安時代への扉を開いたのか。あなたは本当に歴史への愛が深い。」と、星紙門は微笑んだ。
私は頷き、心の中で新たな冒険への期待を膨らませた。
次の瞬間、私は平安時代の宮殿に立っていた。貴族たちが雅楽を奏で、詩を詠んでいる。古書で読んだ事柄が目の前で繰り広げられるのは、とても感動的だった。
私はその風景を心に刻みつつ、星紙門の言葉を思い出した。「この旅は短く、流れ星のように一瞬で終わる。そして、戻ってこれるのは私が開いた扉だけだからだ」
あっという間に、平安時代の風景は消え、再び図書館に立っていた。だが、その短い時間の中で、私は平安時代の美しさ、風雅さを体験した。物語の中で描かれていた平安時代の情景を実際に見ることができて、とても充実した時間だった。
星紙門に感謝の言葉を述べると、妖怪はにっこりと微笑んで消え去った。
今日の体験は、平安時代の風雅な文化や情緒深い生活についてより深く理解する機会となった。その経験を通じて、私の歴史への愛はさらに深まった。
さて、次にどの時代を体験しようか、ワクワクする。
