ども、ヘモグロビンA1Cが8.9のてらかっぱです。
こんな症状があったら病院にLet's Go!!
1.手足の先がジンジンしびれたりする。
2.手足の先がいつも冷たいとか、逆にほてる感じがある。
3.歩くときに砂利の上を歩いてるとか、紙が張り付いた感じがある。
4.睡眠中に足がつった事がある。
5.胃がもたれたり便通異常がある。
6.排尿に時間がかかり、尿に勢いがないことがある。
7.暑いのに汗が出にくかったり、寒いのに汗が出たりする。
8.立ち眩みやめまいがする。
しのびよる合併症!
糖尿病を放置したり、不適切な治療をしていると、より恐ろしい事態がやってきます。
それが合併症といわれる症状です。そもそも糖尿病とは、何らかの原因で、インスリンというホルモンが分泌されなくなる(もしくは減少する)病気です。
インスリンが働かなくなると、糖分を分解できず、血液中から栄養として取り出す事が
できなくなり、結果として、血液中の糖分が、どんどん濃くなり、ついにはおしっこからもあふれる事になるのです。
糖尿病で恐ろしいのは、尿に糖が出る事でなく、体の各細胞まで栄養分が届かなくなる事そして、血液中の糖が濃くなったがために、様々な障害(これを「合併症」と言います。)を引き起こすようになる事です。
主な合併症
神経障害 感覚が鈍くなり、痛みや熱さを感じなくなります。
網膜症 網膜から出血し、ひどい場合は失明します。
腎症 尿を作る腎臓が駄目になり尿毒症をおこします。
さらに症状が進むと、人工透析を受けなければならない場合もあります。
私が入院したころは人工透析は死亡フラグだったのですが、今は技術も上がり家庭で透析ができるようにもなっています。
教育入院ってなに?
糖尿病として発病する直前の高さまで血糖値が上がり、そのままでいれば確実に発病する人が「教育」的に入院をするのが教育入院です。
具体的には糖尿病という病気を知るための講義と規則正しい生活習慣を体に覚えさせることの2本だてで行われ、2週間前後の期間を設けている所が多いようです。
もちろん、糖尿病と判断され入院しても、この「教育」は受けることになります。
教育入院とは・・・
教育入院は大切!!
まず、入院と告げられて考えるのは、仕事のことだろう。私が糖尿病に気づいたのは、まだプログラマーとして、会社組織で働いているときだったから、2週間も休むなん
てとても考えられなかった。実際には1ヶ月休んだ末に会社も辞めてしまうのだが、その時は予想だにせず、ただ上司になんて言おうかと気をもんだものです。
とにかく、時間の確保。それをやらなくては始まらない。それだけ、教育入院とは、糖尿病ライフにおいて重要なイベントなのだ。
教育入院のあらまし
病院によって多少異なるかもしれないが、教育入院は、大体30人程度が一度に受ける。内容は、午前午後の2回の講義と、それを含む、規則正しい生活習慣の徹底だ。
朝起きて、食事を採り、講義を受け、食事を採り、休み、また講義を受け、適度な運動(散歩)をして、食事を採り入浴をして、眠りに就く。「講義」を「仕事」と替えると
何のことはない、当たり前の生活だが、実際にやってみると、普段自分がいかに規則正しい生活をしていないかを思い知ることになる。
医師の講義について
さて、気になる講義についてだが、やはり30人単位で患者たちはノートと筆記用具を手に、黒板の前に集まり、医師や栄養士から講義を受ける。和やかなムードに、学生時代を思い出す人も多いだろう。糖尿病とはなにか、なぜ糖尿病になるのか、今後どのようにコントロールしていくかということについて、実践的な講義が行われる。
以下は、当時の自身のノートからの抜粋。ご参考までに。
<糖尿病とはなにか>
慢性的に血液中の血糖値が高い病気のことをいう。体、特に脳は糖分によって働いているのだが、その糖分が尿中に排出されてしまうので数々の障害がおこる。<なぜ糖尿病になるのか>
血糖はアドレナリンとインスリンというホルモンによってバランスを保っている。アドレナリンは血糖を上げ、インスリンは下げる働きを持っている。何らかの理由で、インスリンがうまく働かなくなることがある。すると、血糖は体にエネルギーとして、取りいれられなくなり、血糖値は
たちまち上がる。
そもそも、人間の体は危機状態に適応するようにできていて血糖を上げやすくなっている。アドレナリンは脳下垂体や副腎などあちこちから分泌されるのに、インスリンは膵臓のランゲルハンス島という小さな器官で分泌されているのみ。
したがって、糖尿病体質の人とは、飽食に弱い、言い換えれば、飢餓状態に強い人なのだ。決して特別な人ではない。インスリンが充分分泌されない場合は、体外から投与してやらねばならない。つまり皮下注射である。<糖尿病が引き起こす障害>
糖尿病には自覚症状がほとんど無い。よって、発見が遅れがちで、見つけても深刻な病気と認識されにくい。しかし症状が進むと恐るべき障害があらわれる。これを概して「合併症」という。
主な自覚症状>しびれ・喉の渇き・だるさ・耳鳴り・昏睡起こりっぽくなった・集中力の欠如
主な合併症 >感染症・腎臓障害・網膜剥離・性不能・壊疽
自律神経失調・栄養失調
食事療法について
当然、食べ過ぎや飲み過ぎがいけないのは分かるが、どのように節制すればいいのだろうか。栄養士さんが言うには適量は成人男性で1600キロカロリー程度という。
酒は飲んではならない。たばこも止めた方がいい。嗜好品は度を越しやすいからだろう。80キロカロリーを一単位として、食物の量を見た目で覚え、バランスよく摂取しなければならない。たまご一個がだいたい80キロカロリー。
朝食
食パン一枚半・ジャム・サラダ・ゆで卵一個・牛乳
昼食
ポークカレー・チーズ・サラダ・漬物・グレープフルーツ
夕食
ご飯一膳・焼き魚・葉唐辛子・タマゴサラダ・五目煮
大体こんな感じだ。
カミさんは「私より食ってるじゃん!」と言っていたが、教育入院が始まったばかりのころは、物足りなくて物足りなくて、涙が出るほどだろう。私もそうだった。しかし、これが、充分な量なのだ。信じるしかない。
運動療法について
糖尿病治療というと食事療法や、インスリン注射が目につくが、意外と重要なのが運動療法だ。インスリンの働きを高めたり、血流を良くしたりする効用がある。教育入院中は数人ずつのグループになり、看護婦さんといっしょに決まった距離を散歩する。看護婦さんのエスコートはどんな状況でもちょっと嬉しい。かも。
インスリン注射について既に必要な量のインスリンが分泌されていない場合、必要に
なるのが、インスリンの皮下注射である。必要と目された患者は、教育入院中に、自分で注射を打つ訓練をうける。私が使用したのは「ノボペン」というペンのような形をした。注射器だったが、どんどん軽く使い勝手のよいものが開発されつつあるらしい。
へその横あたりを軽くつまみ、アルコール綿で消毒してから針を刺す。このとき少しだけ注射器のピストンを戻してみて血管に刺さってないか確かめる。で、薬を注入、針を抜く。慣れると手早くなるが、最初は結構大変だ。練習練習。
その他の生活
糖尿病での入院で、忘れてはならない日課が二つある。一つは「蓄尿」もう一つは「血糖値測定」だ。蓄尿とは、読んで字の通り24時間ぶんの尿をためること。
患者が一日にどれだけの量の尿を出すか調べるためだ。(糖尿病患者の多くは頻尿で量も多い)たいていはトイレの近くに蓄尿用の容器が並んだ専用の部屋があり、自分で
注ぎ足していく。
血糖値測定はもっとハードルが高い。自分で自分の指を針で傷つけ、にじみでた血を専用の機械で測定するのだ。血糖値はmg/dlという単位で表され、140~170になると尿中に糖が出るようになる。測定は一日4~5回だ。
糖尿病って治るの?
糖尿病は治るのか?!これは非常に興味深く、また、難しい問題だと思います。インスリン・ホルモンを作り出すランゲルハンス島が一度壊れてしまったら、修復されることは絶対にありえません。ということはすなわち、糖尿病という病気は患ったが最後、絶対に治らないのです。しかし、治ったらどうするというのでしょう。
まあ、面倒なインスリン注射からは開放されますね。そしてまた、前のように過分に飲んで食べて、徹夜をし、体に無理をさせるのでしょうか。そうだとしたら、それは人間らしい生活でしょうか。
私は思います。糖尿病ライフはそう悪くないぞと。
*1:20年前の教育入院経験のため情報が古くなっている可能性があります