ども、てらかっぱです。
最近、歩きながらの読書は歩きスマホを助長するからと座らせてみたり、金太郎が学問に目覚めて金次郎となったり、なにかと話題の二宮金次郎さん。
うちの子どもが通う小学校の校長室に二宮金次郎さんが飾られていました。
発見 二宮金次郎像 と書かれた説明書きを簡単に説明すると、次のように書かれています。書かれています。
二宮金次郎の像が小学校の倉庫から発見された。ということ
- この像は銅で作られている。第二次大戦のころ、武器を作るために金属で作られた二宮金次郎像は軍にもってかれました。日本中の二宮金次郎像がなくなったのです。それなのに小学校の倉庫に二宮金次郎像があったのはなぜでしょう。不思議ですね。
- 尺貫法からメートル法に変わったとき、時の小学生にメートルと言う単位をわかってもらうために1メートルとしたということがわかりした。
2.はいいでしょう。子どもの勉強のために1メートルで銅像を作ったということですから。問題は1.です。不思議ですね、で終わっていい話でしょうか。
きっとそこにはヒューマンな話があったと思います。
戦時中、軍から二宮金次郎を差し出せと小学校に命令があったはずです。先生は公務員なのでお国の命令には逆らえません。最初は拒否できていたとしても、次第に軍からの強制は強くなっていったでしょう。しかし先生は断固拒否します。二宮金次郎は子どもたちの守ってくれているのです。守り神なのです。
お国のためといっても先生は敗戦が近いことを知っていたのかもしれません。戦争が終わった後の子どもたちのためにも金次郎さんを守らないといけない。
先生は思いました。自分が悪者になろう。
先生は金次郎さんを隠したのです。すぐに見つかるようなところでは軍に見つかってしまいます。隠し場所は先生と奥さんしか知りません。校長先生は見て見ぬふりをします。
そして、軍には二宮金次郎が歩いて逃げだしたと報告したのです。そんな理由が軍に通用するわけはありません。軍は、先生を『金属を意図的に隠ぺいした非国民』として処罰します。
先生が想像した通り、しばらくして、戦争は日本が負けて終わります。その時、先生は軍から受けた拷問の傷がもとですでに亡くなっていました。先生の奥さんは学校に金次郎の隠し場所を教えます。学校の関係者により金次郎は隠し場所より小学校の倉庫に移動されます。しかるべきときに理由を説明し金次郎を隠した先生の名誉を回復しようとタイミングをはかっていたのですが、代が変わるうちに倉庫にほたられたまま金次郎は忘れ去られていました。
それが最近発見されたのだと思います。想像ですけど。