AIさんと河童さん

ChatGPTを使った寺嶋河童のブログ

35年後に帰ってきたドラえもん

ども、てらかっぱです。

 

小学生の頃、かなわないと思っていた同級生がいた。それはいい意味でも悪い意味でも。

 

そいつは600こちら情報部のイラストコーナーにロクジロウのイラストを描いて手帳をもらったり、通学路に落ちていたツバメのヒナを学校に持ってきて育てたり、僕のはるか先を行く行動をしていた。

小学生のころは漫才ブームだったので一緒に漫才やろうとか、藤子不二雄が人気だったので一緒に漫画家になろうとか言ってたような気がする。子どもだから。

 

卒業後はあまり会わなくなった。風の噂に彼はIT会社を起こし金持ちになったとか、会社つぶし借金を作って家族に迷惑をかけて逃げたとか、聞いていた。

 

ながらく音信不通だった彼だが、ある日フェイスブックに名前が現れる。本人のようだが、どうもプロフィールがうさんくさすぎる。与沢翼の廉価版を思わせるようだ。

 

今は萩本欽一さんと一緒にニコ生で番組を作っているという書き込みがあった。他にも数々の芸能人やユーチューバーと一緒に仕事をしている姿を写真付きでアップしている。

しばらくは、偽物だと思っていたが、メッセージを繰り返すうちに本人らしいということで落ち着いた。会社を興して借金背負って騙されてホームレスになってというのは本当らしい。

ドラえもんの7巻借りパクしてた件。

その友人にフェイスブックで連絡を取っていたところ、僕に言わなきゃいけないことがあるというのだ。

 

小学生の時借りたままのドラえもんの7巻が気になっていてしょうがないという。

 

億の借金をかかえた男にしては小さな借りだろうに。こちらとしても貸したことすら忘れていたものなのでいらないというが、どうして返したいという。どうしてもというならしょうがない。

 

実物は借りたまま無くしてしまったというので新品をAmazon経由で送ってもらうこととなった。当時320円程度の単行本が430円になって帰ってきた。

 

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くしくもこの7巻には「帰ってきたドラえもん」が収録されているという奇遇。

 

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いい意味でも悪い意味でも、本当にかなわない彼を僕はリスペクトしている。彼は人生を賭けてエンターテーナーを演じている。

僕は自分が広報部長をしている学校の広報誌に、卒業する小学生の先輩として彼をコメントをもらうことにした。陸上オリンピック出場の成迫くんも義足のランナー中西麻耶さんのコーチよりも、そっちが大事だった。

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ホントに面白い友人である。

 

ドラえもん (7) (てんとう虫コミックス)

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