ども、てらかっぱです。落語を聞いて勉強しようと思ってます。
落語には江戸落語と上方落語がある。江戸落語に比べて上方落語というのは、にぎやかだね。机を前において拍子木みたいなやつでパンパンたたいて注意を惹く。どちらかというと大道芸に近い。
昨年、なくなった桂米朝さんの落語が特にいい。さすがは人間国宝。ちなみに大阪の人は米朝会談ときくと桂米朝さんの独演会と思うらしい。閑話休題。落語の演目のひとつに はてなの茶碗というものがある。付加価値というのはこうやってついていくんだとか、人の評価って大事なんだなと、学ぶ点がいろいろある。
はてなの茶碗とは
京都に茶金さんと呼ばれる超有名な古道具屋さんいる。この人が品物を指さしただけで10両もの値がついて飛ぶように売れるという。
ある日の茶金さん、たまたま座った茶店の茶碗を手に持つと、じっと見、首を傾げて「はてな?」といって置いていった。たまたま隣に座っていた油売りの男、この茶碗が1000両の値打ちモンやと思い、茶店の主人から有金の二十両で譲り受ける。
その茶碗を茶金さんに買い取ってもらおうとするんだけど、茶碗は二束三文。茶金さんが言うには、傷もないのに水がもるので不思議に思い「はてな?」といったのだそうだ。でも、いい人の茶金さん その茶碗を油屋が仕入れた二十両で引き取ってあげる。
場面は変わって都の公家さん。茶金さんになんか面白い話はないかと聞く。
茶金さんセレブの間にも顔の聞く人だったのです。
こんな油売りがいました。
それがこの茶碗です。
わー本当に水が漏れる。やば〜い!!
超ウケる
それを聞きつけた、超成金の鴻池さん。茶碗を茶金さんから1000両で買い取る。アレヨアレヨと云う間に二束三文の茶碗が1000両になりました、という話。
素人のせどりはむずかしく、金持ちの人脈がどれだけすごいのかを教えられる落語です。商品というものは、良いものが高いんじゃないということですね。
- 大事なのは信用。
茶金さんの目利きだから高い。そこまで思わせるだけ、まじめな仕事をしてきた証拠です。
- そしてエピソード力
公家の方達は金や権力にあかせたお遊びはもう飽きておいでです。そこでこんな面白い人物がいました。と紹介できる。ネタの豊富さ。
- そして最後に 良い人
茶きんさん、1000両のうち半分を油売りに渡します。残りの半分は大阪の福祉政策のために使うことにします。自分の懐にいれるようなことはしません。
通勤のおともに落語はいかが
ビジネスのテープを聞きながら通勤している人もいると思います。落語聞きましょう。
youtubeで検索したらいっぱい出てきます。しゃべりも上手くなりますよ。ただ落語家っぽい話し方にはなりますが。
僕のおすすめの落語5つ
『はてなの茶碗』
商品の付加価値のつき方を学べる。
『あくび指南』
収入も増えない、新製品もでない世の中で、どのような商売が必要か学べる。
『代書屋』
変なおじさんに当たってしまった行政書士の苦労が学べる。
『崇徳院』
少ない手がかりの中から人を探すための検索方法が学べる。
知ったかぶりは、人望がないことが学べる。